歯磨き粉はこう選ぼう&使おう!私にぴったりの歯磨き粉はどれ?

歯磨き粉にはいろいろな成分が配合されています。
その中でも注目したいのが『フッ素』です。

今回は2023年に発表された最新の記事を元に、歯磨き粉の選び方や使い方を見ていきましょう。
年齢別に解説するので、お子様や高齢の方のお口ケアが気になる方も参考にしてください。

そもそもフッ素とは

まず、虫歯とは歯垢の中の細菌が作り出した酸によって歯が溶けて穴が開いてしまう病気です。
※歯垢=プラーク(食べカスをエサに増殖した細菌の塊)

フッ素には歯を強化し、虫歯になりにくくする効果があります。
フッ素は歯に入ると、硬くなり酸にも強いため、虫歯になりにくくなるのです。
虫歯予防の効果があるため、歯磨き粉を選ぶ時にはフッ素配合のものを選びましょう。

しかしフッ素は、過剰摂取すると『フッ素症(歯に不透明な模様が出るなど)』の健康被害が出る場合もあります。

では、あなたやあなたのお子様にぴったりのフッ素濃度はいくつでしょうか?

年齢別に見る歯磨き粉の選び方と使い方

フッ素の研究は75年以上にわたり繰り返し行われており、虫歯予防のためのフッ素の有効性と安全性は繰り返し確認されてきました。

2023年1月に発表された研究を元にみていきましょう。

年齢 使用量 フッ素濃度 使用方法
歯が生えてから
~2歳
米粒くらい
(1~2mm程度)
(推奨:900~)
~1,000ppm
・乳歯が生え始めたら、ガーゼやコットンを使っておロのケアの練習を始める
歯ブラシに慣れてきたら、歯ブラシを用いた保護者による歯みがきを開始する
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う
・歯みがきの後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取ってもよい
・誤ってチューブごと食べるなど大量摂取しないよう歯磨き粉は子どもの手が届かない所に保管する
・歯みがきについて専門家のアドバイスを受ける
3~5歳 グリーンピースくらい
(5mm程度)
(推奨:900~)
~1,000ppm
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う
・歯みがきの後は、歯磨き粉を軽くはき出す
うがいをする場合は少量の水で 1 回のみとする
・子どもが歯ブラシに適切な量をつけられない場合は保護者が歯磨き粉を出す。
6歳~
成人・高齢者
歯ブラシ全体
1.5cm~2cm 程度)
(推奨:1,400~)
1,500ppm
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う
・歯みがきの後は、歯磨き粉を軽くはき出す
うがいをする場合は少量の水で 1 回のみとする
・被せ物(チタン製歯科材料)が使用されていても、歯がある場合はフッ化物配合歯磨剤を使用する

参考:一般社団法人 日本口腔衛生学会・公益社団法人 日本小児歯科学会・特定非営利活動法人 日本歯科保存学会・一般社団法人 日本老年歯科医学会, 4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法,2023

これまでの研究と変わった点は主に以下2点でした。
①0~5歳の推奨フッ素濃度が500ppm→1,000ppmへ変更
②6~14歳の枠がなくなり、6歳以上は全年齢で推奨フッ素濃度は1,500ppmへ変更

インプラント患者にもフッ素配合の歯磨き粉の使用が推奨されています。

また、歯磨き後のうがいは1回が推奨されていますね。
何度もするとフッ素が流れてしまうので、少ない水ですすぐくらいが良いです。
推奨しているのは、なんと『大さじ1杯くらいの水で5秒程度ブクブクするだけ』です。
そのあとも30分程度は飲んだり食べたりせず、フッ素をとどめることでより効果が高まりますよ。

因みに…万が一のため、日本の乳幼児向けの歯磨き粉については、まるごと1本飲み込んでも問題ない総量でチューブが製造されています。
年齢に合わせて、体に安全な濃度の歯磨き粉を使用し、効果的に使用することが大切です。

まとめ

日本ではまだフッ素濃度の明記が義務付けられていないので、濃度のわからない歯磨き粉もあります。
せっかく使うのであれば、スーパーや薬局で歯磨き粉を選ぶ時は濃度がしっかりと明記しているものを選ぶことをオススメします。

歯磨き粉にはフッ素以外にも、表面の汚れを落とす研磨剤、口の中に広げる発泡剤、変質を防ぐ保存剤なども配合されています。
あなたのお口の状態に合わせた歯磨き粉を使うことでより効果的な歯磨きになります。

また、あなたの歯並びに合わせた磨き方をすることも大切ですよ。
専門家である歯医者で検診やクリーニングを受けたり、自分にあった歯磨き粉や磨き方を教えてもらったり実践することで、いつまでも健康で素敵な笑顔で過ごしましょう!