緑茶のカテキンで虫歯予防ができる!?
最近注目されている「緑茶」
おしゃれな日本茶スタンドや日本茶カフェなどを見かけることも増えましたね。
海外でもブームになっているそうです。
緑茶に含まれる「カテキン」にはコレステロールを下げたり、抗酸化作用によるアンチエイジングが期待でき、健康的なイメージがあるのではないでしょうか。
さて、今日はその緑茶に含まれるカテキンについて、お口周りの視点で紹介していきたいと思います。
緑茶カテキンの効果についての研究
緑茶に含まれるカテキンのうち最も多いのはEGCG(エピガロカテキンガレート)と呼ばれるものです。
2021年に、虫歯を進行させる“う蝕関連菌“に対するEGCGの効果について研究結果が発表されました。
その結果、緑茶に含まれている濃度と同じEGCGの効果として3つのことが明らかになりました。
1.菌が作られにくい!(糖酸産生活性の抑制)
重要なう蝕原性である糖からの酸産生を抑制することが明らかになりました。
虫歯を進行させる菌は糖によって誘発されて作り出されますが、この力を弱めることが判明した訳です。
2.菌が増えにくい!(細菌増殖の阻害)
細菌が菌を取り込む酵素を抑制することも明らかになりました。
3.歯に付きにくい!(細菌凝集の促進)
歯の表面に菌が付着することを阻止する可能性も示されました。
この結果は唾液が存在しても維持されたので、実際のお口の中でも同じ効果が期待できます。
参考:Sili Han, Yuki Abiko, Jumpei Washio, Yufang Luo, Linglin Zhang, Nobuhiro Takahashi(2021-06). [ Green Tea-Derived Epigallocatechin Gallate Inhibits Acid Production and Promotes the Aggregation of Streptococcus mutans and Non-Mutans Streptococci]. 東北大学.
https://tohoku.elsevierpure.com/ja/publications/green-tea-derived-epigallocatechin-gallate-inhibits-acid-producti , (参照2023-09-05)
まとめ
日本人になじみのある緑茶はお口周りの健康をサポートしてくれるスーパードリンクだった訳です!
気軽に生活に取り入れられるのが嬉しいですね。
ただ、緑茶はカフェインを含んでいますので、お子さんや妊婦さんは大量に摂取するのは控えてくださいね。
また、緑茶はポリフェノールを含んでいるので着色が気になる方もいらっしゃることでしょう。そんなときは飲んだ後に水で口をゆすぐのも良いと思います。
リラックス効果もある緑茶をうまく生活に取り入れつつ、歯の健康を守っていきましょう!
歯の健康状態が気になったり、着色が気になる方はお気軽にご相談くださいね。