赤ちゃんの歯磨き、いつから??フッ素は良いの?(生後6ヶ月〜1歳半)
生後半年が経過して、子供の歯が生えてきたけど、どうしたら良いの?
そもそも歯ブラシっていつから使えるの?歯磨き粉は使って良いの?
そんな疑問ありませんか?
生後6ヶ月から1歳半くらいの子の参考にしてみてください。
Q.歯ブラシって使って良いの?
A.歯が生えてきたら使ってOK
生後6ヶ月~1歳頃(乳幼児期)に乳歯が生えてきます。
歯が生えてきたら、歯ブラシを使ってケアしてあげましょう。
Q.どんな歯ブラシを使ったら良いの?
A.できるだけ小さなものを使いましょう。
口の中を傷つけないように、できるだけ小さなものを使うのが良いでしょう。
詳しくはまた別の記事で解説していきますね。
Q.どうやって歯磨きするの?
A.寝かせ磨きをしましょう。
うがいができるかできないかによって、子供の歯磨きの対応は変わってきます。
生後6ヶ月から1歳半くらいのお子様は、まだうがいができませんので特別な対応が必要です。
うがいができない子には基本的に寝かせ磨きをしましょう。
保護者の膝の上に頭をのせて寝かせてみがきましょう。膝枕のような姿勢です。
突然動いてしまうこともあると思うので頭をしっかり固定します。
子どもをあお向けに寝かせて頭をひざの上にのせ、あごを手で押さえながら上から覗きこむようにして磨いてあげると良いですよ。
Q.歯磨き粉っていつから使えるの?
A.歯が生えてきたら使ってOK!ただし生後6ヶ月未満の場合は注意しましょう。
生後6ヶ月程度で、ほとんどの場合は下の前歯から生えてきます。
もしそれより前に生えてきてしまった場合は、歯磨き粉は6ヶ月を待って使用するのが良いでしょう。
(日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会 フッ化物局所応用実践マニュアルというガイドラインがあります。こちらにも6ヶ月以降の使用が記載されています。)
出生時あるいは生後すぐに生えてきた場合は、一度歯医者さんで診てもらうと良いと思います。
先天性歯(リガ・フェーデ病)の可能性があります。
問題がないこともありますが、抜く必要がある場合もあります。
Q.どんな歯磨き粉を使ったら良いの?フッ素入りの歯磨き粉を使っていいの?
A.フッ素入りの歯磨き粉を使いましょう!
フッ素濃度500ppmがおすすめ1,000ppmがおすすめ
※2023年2月3日追記 2023年1月1日に最新情報が更新されました。
必ずフッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。フッ素が虫歯予防に有効な成分です。
そして、適切な濃度のフッ素が配合されている歯磨き粉を使用しましょう。
歯磨き粉の成分票にフッ素濃度が記載されていることがありますので一度見てみてください。
実は、フッ素濃度100ppmなど、500ppm未満の濃度が低い歯磨き粉には虫歯予防効果が認められていません!
市販のものでフッ素配合と書いてあっても、正確な濃度が不明な歯磨き粉はおすすめしません。使っても意味がない可能性があるからです。
また、フッ素濃度が高すぎる歯磨き粉も使ってはいけません。
大人用の歯磨き粉は、お子様にとってはフッ素濃度が高すぎることがあるので、基本的にパパやママと同じものを使うのはやめましょう。
乳幼児には多すぎる1500ppmなどの高濃度フッ素が配合されている歯磨き粉はパッケージに表示義務があるので、心配な人は確認してみてください。
濃度表示が書いていなければ高すぎるということはないです。
この時期は寝かせ磨きを行うので、飲み込む量が多くなります。
なので、この時期はフッ素濃度500ppmの歯磨き粉が推奨されています。
Q.おすすめの歯磨き粉はある?
A.あります!Check-Up gel(チェックアップ ジェル)です。
もちろん当院でも販売しています。
フッ素濃度以外にもおすすめな理由があります。また別の記事で紹介しますね。
Q.他にしてあげることはある?
A.拭き取りをしてあげましょう。
歯みがき後に残った歯磨き粉は、ガーゼなどで拭き取るようにしましょう。
ドラックストアで拭き取り用のガーゼを買っておくのがおすすめです。
ママが化粧水を塗るときに使う化粧用コットンでも構いません。
Q.歯ブラシを嫌がってしまうけど、どうしたら良いの?
A.拭き取りだけでも大丈夫!
この時期は無理に歯磨き粉を使用する必要はありません。
機嫌が悪くて歯ブラシを入れさせてくれない時などは、ガーゼで汚れをさっと取ってあげるだけでも大丈夫です。
1日フッ素が塗れなかっただけですぐに虫歯になってしまうなんてことはないので、塗れない日が続いても心配しすぎないでください。
乳幼児期の歯ブラシは、うがいができるようになってきた3歳以降の時のための歯ブラシの練習も兼ねているので、そんなに焦らなくて大丈夫です。
ママもパパも、わからないことだらけで不安になることもあると思います。
気になることがあれば気軽に聞いてください。
参考:https://gigaplus.makeshop.jp/shahoken/downloadDoc/160350-sample.pdf
(フッ化物局所応用実施マニュアル 日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会 )
最新情報 ※以下2023年2月3日追記
上記は2022年11月時点で知りえた情報を元に記事にしていました。
2023年1月1日に新たな情報を得たので最新情報を書き加えておきます。
フッ化物の研究が進み、推奨されるフッ素濃度が変わりました。
生後6ヶ月(歯が生えてきたら)~2歳 | 1,000ppm |
3~5歳 | 1,000ppm |
6歳以上 | 1,500ppm |
参考:https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/news/2023/news_230106.pdf
(一般社団法人 日本口腔衛生学会 公益社団法人 日本小児歯科学会特定非営利活動法人 日本歯科保存学会 一般社団法人 日本老年歯科医学会.4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法.日本口腔衛生学会ホームページ.参照 2023-02-03)