インプラント治療とは

失った歯の機能を取り戻すための治療法です。虫歯や歯周病などで失ってしまった歯の代わりに、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に被せ物を装着する治療法です。

  • 人工歯根:フィクスチャー・インプラント
  • 歯根と被せ物をつなぐ部分:アバットメント
  • 被せ物:人工冠・上部構造

通常、これらは三層構造となっています。

インプラントの歴史

インプラントの歴史は、1952年にスウェーデンのルンド大学でブローネマルクがチタンと骨が結合する現象(オッセインテグレーション)を発見したことに始まります。この発見により、ブローネマルクは現代歯科インプラントの父と称されています。その後、研究が重ねられ、1965年には人体への応用が開始されました。臨床実績が蓄積される中で信頼性が高まり、1970年代末から1980年代にかけて日本にも技術が伝わりました。そして現在、インプラント治療は失った歯を補う最善の方法の一つとして世界中で広く導入されています。

45年を超える臨床実績を誇るブローネマルクシステムというインプラントも存在しています。

インプラント治療の特徴と比較

ブリッジ

メリット

  • 異物感が少ない
  • つけたまま生活できる
  • 本物の歯に比較的近い

デメリット

  • 健康な歯を削る必要がある
  • 清掃が難しい
  • 本数や保険適用範囲に限界がある(適用外の場合もある)

ブリッジの最大のデメリットは、健全な歯を削らないと作成できない点です。隣の歯と連結して作成するため、歯があった時に近い感覚であると言われていますが、他の歯の負担が増えるため、10年生存率は約70%程度であるとの研究報告もあります。

部分入れ歯

メリット

  • 健康な歯を削る量が少ない
  • 取り外して清掃できる
  • コストが低い

デメリット

  • 異物感が強い
  • 金具などが見えることがある
  • 噛む力が弱い(本来の2〜3割程度)

s部分入れ歯は多くの場合、保険適用となりコストを抑えることができます。しかし、最大のデメリットは咬む力・咀嚼能力が大きく低下してしまう可能性があることです。また、入れ歯を装着した方の不使用率は4年で約50%との研究結果もあり、約半数の人が何らかの理由で製作から5年以内に入れ歯の使用をやめているのが現状です。

インプラント

メリット

  • 健康な歯を削ることがない
  • 周囲の歯に負担をかけない
  • 噛む力が本物の歯に近い

デメリット

  • 治療期間がかかる
  • 外科治療が必要になる
  • 保険適応ではない

歯を失って悩んでいませんか?

ブリッジの場合

  • 健康な歯が削られてしまう
  • 支えている歯が痛んで抜くことになる
  • 健康な歯とブリッジの見た目が違って見える

部分入れ歯の場合

  • 銀色のバネが見えて恥ずかしい
  • 口臭が気になる

総入れ歯の場合

  • ガタガタして硬いものが噛めない
  • 食事の際に入れ歯と歯茎の間に食べ物が入り込む
  • 歯茎が痩せて作り直しが必要

インプラントなら、そんなお悩みを解決できます

インプラント治療により、天然の歯とほとんど変わらない感覚で物を噛んだり、会話を楽しむことができます。

当院は、これまでの臨床実績が評価され、安城市・知立市を含む三河・東三河地方で最初にノーベルバイオケア社のプラチナメンバーに認定されました。歯を失ってお悩みの患者様、ぜひ当院にご相談ください。

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<参考>
接着性および従来型ブリッジの長期予後調査と次世代臨床データ蓄積システムの構築 峯ら
部分床義歯の予後に関する臨床研究Ⅱ 第2報部分床義歯の使用状況について 雨森ら
Nobel Biocare japan 株式会社 HP